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“ハナモモの郷”を守り20年…大野市勝原に嫁いだ一人の女性 遺志をついだ地元小学生との知られざる交流 福井

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大野の春を代表する風景の一つが、勝原地区のハナモモです。地元に住む林沙代子さんが中心となって長年、守り続けてきたもので、この風景を一目見ようと毎年多くの人が訪れます。しかし、沙代子さんは今年2月に亡くなり、次の世代への継承が課題となっていました。
 
そんな中、沙代子さんと交流を重ねてきた市内の小学生たちがその思いを受け継ごうと立ち上がりました。

毎年、愛らしいハナモモの花であふれる大野市の勝原花桃公園。この風景を20年近くにわたり守り続けてきたのが林沙代子さんです。
  
「この風景を見た時に自分の生きる場所、いい所だと思って50年前に嫁に来た」と話していた沙代子さん。勝原を愛し、勝原に生き、今年2月に病気のため79歳で亡くなりました。

そんな沙代子さんと去年から交流を深めてきたのが、市内にある富田小学校の5年生です。沙代子さんの清掃活動を手伝ったり花の育て方を聞いたりして、沙代子さんが守り続けてきた「勝原のハナモモ」について一生懸命学んできました。
  
熱心な児童たちに協力したいと沙代子さんは11月、体調が思わしくない中でも、ふるさとをPRする児童制作のCMにも出演しました。
 
沙代子さんが亡くなってから2カ月がたった頃、思いを伝えたいと5年生20人が勝原を訪れました。
 
きっかけは沙代子さんが亡くなった後、自宅から見つかった児童たちへのお礼の手紙の下書き。そこにはハナモモで多くの人を喜ばせたいという沙代子さんの思いがつづられていました。
 
この手紙が学校に届けられ、心打たれた児童たちは感謝や決意を伝えたいとそれぞれが手紙をしたためました。
 
<児童の手紙>
・沙代子さんがお亡くなりになった時はすごく悲しくなりました。だけど、娘の郁恵さんが頑張っているから沙代子さん安心してください。
 
・私はハナモモを見るたびにたくさん苦労したんだな、私も沙代子さんのように頑張ろうと何度も感動、そして励まされました。これからずっとハナモモを守りたいという気持ちは変わりません。

長女の近藤郁恵さんは子供たちに「5年生、6年生、中学校になってこれから思い通りにいかないこととか面白くないことも出てくるかもしれない。そういうときに母のことを思い出して草や土に触れてみようかなと思ってくれたら嬉しい」と感じています。
  
かつて子供たちが撮影した映像には、沙代子さんが「今年も咲いたと言って来てくださる。その姿が最高でね。これを守りたい。皆さんと交流して楽しみたい」と語る姿が残されていました。
 
勝原の自然や風景が大好きだった沙代子さん。その思いを受け継ぎ、富田小学校の児童たちは勝原のハナモモを守り続けます。

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