86歳迎えられ…上皇后さまと過ごす“穏やかな時間”

12月23日、退位後初めてとなる誕生日を迎えられた上皇さま。

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退位から約8ヵ月、86歳というご高齢を迎えたことを穏やかに受け止め、上皇后さまと過ごす時間を大切にされているという。

「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」

1年前、天皇誕生日を祝う最後の一般参賀に臨まれ、先だって行われた会見にてこう述べられた上皇さま。

6月には京都にある歴代の天皇陵を参拝し退位に伴う一連の儀式を終えられ、7月には脳貧血の症状が出たものの、その後の体調に問題はなく、同月、退位後初めて御用邸を訪れ静養されていた。

8月には軽井沢で静養され、上皇后さまとの出会いのきっかけとなった思い出のテニスクラブを訪問。
コートサイドで古くからの友人と言葉を交わされ、11月にはラグビーワールドカップ日本大会の3位決定戦を観戦され、両チームが得点を入れるたびに拍手を送られる姿を見せていた。

上皇后さまと30年間続ける“習慣”も

朝食後、1冊の本を上皇后さまと交互に音読するのを習慣にされているという上皇さま。

この“音読タイム”には長い間、大岡信の連載コラム『折々のうた』のほか、哲学者パスカルの『パンセ』など外国の書物も読んでこられたといい、現在は文芸評論家・山本健吉の『ことばの歳時記』がテーブルの上に置かれているという。

フジテレビ・宮内庁担当 宮﨑千歳記者:
30年近くお続けになっているそうなんですけれども、そうしたことの積み重ねが様々な場面での息の合ったお姿、本当に阿吽の呼吸で様々なことに取り組んでこられたお姿に繋がってきたんだと思います。

また、日本各地のお祭りや美しい風景、そこに生きる人々の暮らしを紹介するテレビ番組を上皇后さまと一緒に楽しむ一方、報道で伝えられる被災者の現状を案じ、現在も避難生活を続けている人々がいることに心を痛められているという。

上皇ご夫妻は2020年3月末までに東京・港区の高輪仙洞仮御所に引っ越されるご予定で、上皇さまは毎日、荷物の整理に取り組まれているそうだ。

加藤綾子キャスター:
上皇さまは上皇后さまと穏やかな時間を送られているご様子ですよね。退位されてお二人の時間を楽しまれているご様子が伝わってきますよね。

為末大氏:
本当にお忙しい毎日だったから、楽しんで、っていうんですかね…のんびりと過ごしていただきたいですね。

フジテレビ・風間晋解説委員:
やっぱり穏やかに過ごされてほしいですよね。

(「Live News it!」12月23日放送分より)

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