キラキラした『黄緑のイクラ』のような粒
普段づかいの身近な食べ物や調味料が変化している。カラフルになったり、食感も変わったりして、食卓を彩る「新感覚食材」がSNSでも話題になっていた。
まずは、キラキラと光る黄緑色の粒々。実はどの家庭でも冷蔵庫に常備しているような身近な食材だが、街で聞いてみると…?
20代女性2人組:
「何これ?」
「分からん。ビーズ?食べ物ですか?」
20代男性:
「芳香剤にしか見えないんですけど」
30代女性:
「イクラの卵?」
10代女性:
「海ぶどうの大きいやつ」
無着色で“天然”の色合い
実はコレ、静岡市にあるわさび漬けの老舗メーカーが、去年から販売を始めた「わさビーズ」。
鮮やかな黄緑色だが、実は無着色で天然のわさびの色だ。ピリッとわさびの辛味がきいている。
使い方はさまざま。ローストビーフやカルパッチョにトッピング、またイクラに乗せてみると赤と黄緑2色のきれいな色合いになった。
鮮やかな見た目が話題になり、発売するやいなやSNSに投稿する人が続出。取材した店には全国から買いに来るという。
丸越アピタ名古屋南店 浅田店長:
「先週だと千葉の方からもみえてますし、20代から40代後半の方が探してらっしゃって、買っていただけますね」
しかし、この「わさビーズ」、メーカーは決して“SNS映え”を狙ったわけではなく、開発するきっかけとなった理由があった。
田丸屋本店開発課 松永さん:
「元々わさびというものは、水や熱に非常に弱くて辛味がすぐに飛んでしまう性質があるんですね。そこで社長が10年以上前から、わさびの辛味を何かに閉じ込めたいというような意向がありました。そこで色んな試行錯誤をして、球状のわさびになりました」
ベジタブル×シート
続いては、厚さ0.1ミリと、とても薄いカラフルな正方形のシート。これはいったい何なのか?
街の人に予想してもらうと…
30代女性:
「ライスペーパー?」
男子小学生:
「紙」
70代女性:
「柑橘類か何かを伸ばしたものかな、色がね」
取り扱っているのは、愛知県日進市にあるスーパー。きれいな色紙のようにみえる正体は、なんと野菜だった。その名も『ベジート』。
規格外の野菜を有効活用
傷があったり、形が不格好だったりする規格外の野菜と、寒天から作った無添加の食品。
例えばにんじんだと、1枚でおよそ40グラムの量が摂取できる。
購入した50代女性:
「(買うのは)初めてです。ちょっと変わってておいしそうだったので。発想がすごくいい」
気軽に野菜が摂れる人気だが、使い方は?
イトーヨーカドープライムツリー赤池店 古川店長:
「ちょっと濡らしてやわらかくして、生春巻きみたいな形で食べたりとかですね、パリパリ砕いてサラダの上にのせてトッピングみたいに食べると、彩りも良くていいかなと思います」
実際に野菜を巻いてラップサラダを作ってみると、たくさん野菜を包んでも、ベジートがしっかりしていて丈夫。味も、ほかの野菜をたくさん包んでも、ベジートのトマトの味が濃い。
さらにこのベジート、おかずだけでなく、デザートも作ることができる。
オレンジジュースとにんじんのベジートでゼリーを作ってみると、にんじんの青臭さなども全くなく、にんじん嫌いの子どもでも食べられるような味になった。
醤油あるあるの“アレ”も気にならない
また、“透明な醤油”も登場。透明だからこそ色々な料理にアレンジでき、カルパッチョ、みたらし団子、炊き込みご飯などで使うのがむいている。
色合いが料理を邪魔しないので、和食だけでなく洋食にも使うことができる。透明なのでこぼしても服に色がつかないという、うれしいメリットもあった。
見た目だけでなく、味や機能性もポイントの新感覚食材。これからも注目を集めそうだ。
(東海テレビ)