10月18日に熊本市動植物園で起きたモノレールの玉突き事故について、園側が会見を開き、モーターの故障に加え、人為的ミスが重なったことが原因だったと明らかにした。
担当者のミスがなければ防げた事故だった。

「復電」繰り返しモノレール衝突

この事故は10月18日、熊本市動植物園で走行中のモノレールの車両1台が停止し、後続の4台が次々と追突したものである。動植物園によると、先頭車両の2つあるモーターのうち1つが故障し、安全装置が作動して停止。

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運行操作を担当する委託先の運行管理会社の女性社員が独断で、電源を入れ直す「復電」を4回繰り返したことで次々に衝突したということだ。マニュアルでは、「停止した時点で責任者に連絡すること」とされていた。

成人男女6人が首や腰に痛み訴え

この女性社員はモノレールの運行操作を12年間担当。現在は体調不良で休んでいるということだが、会社側の聞き取りに「お客さんが待っていたので、早くエラーを改善したかった」と話しているという。

この事故で、乗っていた乳幼児から50代までの14人のうち、成人男女6人が首や腰の痛みを訴え、そのうち5人が通院中ということだ。動植物園は運行管理会社に報告書の提出を求めていて、安全運行が確認できるまで当面、運休するとしている。

(テレビ熊本)

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