東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働の是非をめぐり、新潟県の花角知事は県民の意見を集約する方法に挙げる公聴会について、6月にも始める考えを示しました。
柏崎刈羽原発の再稼働の是非をめぐっては4月、県民投票条例案が県議会で否決され、花角知事は県民の意見を集約する別の方法として公聴会や意識調査などを挙げています。
このうち、公聴会について花角知事は5月14日の会見で、早ければ6月にも始める考えを示しました。
複数か所で開催することを想定し、会場や出席者の選定方法など検討を進めているということです。
【花角知事】
「どんなところに不安があるのか、どういうところがネックなのかとか、どこが望むポイントなのか、大事な色んな考えを色んな分野の方から聞かせてもらいたい」
一方、原発再稼働問題をめぐっては県内の市町村長からも次々と意見が出ています。この日も…
【佐渡市 渡辺竜五 市長】
「万が一の事故が起きたときに、佐渡に住む方や佐渡の経済もものすごく大きなダメージになる。その時に30km圏内・50km圏内という形で、全てケリがつくのかというのは僕もずっと疑問に思っている」
こうした中、県民の意見の集約方法として、市町村長との対話も挙げている花角知事は、従来から5地区に分け、毎年開いている市町村長との懇談会の場を活用する考えも示しました。来週にも開催を予定しています。
意見集約の準備が進む中、知事がどのように自らの判断につなげていくのか注目されます。