九州電力と西部ガスが30日、2024年度の決算を発表しました。
九電は連結ベースで過去最高の売上高となりました。
九電の2024年度決算は、夏場の猛暑や冬場の厳しい寒さによるエアコンなどの電力需要の高まりから連結ベースの売上高が過去最高となる2兆3568億円(前年度比10.2%増)となりました。
一方、最終的なもうけを示す純利益は、燃料費調整の期ずれの影響や卸電力の取引価格の変動などで前年比22.6%減の1287億円となりました。
九電の池辺和弘社長は会見で「企業として体力がついてきたと思う。非常にいい結果だった」と話しました。
また、西部ガスも2024年度決算を発表し、売上高は連結ベースで2544億円(前年度比0.7%減)、純利益は64億円(前年度比3.4%増)と減収増益となったことを明らかにしました。
主力の都市ガス事業で、原料費調整によりガス料金単価が下方調整されたことなどが売上高の減少につながりました。
加藤卓二社長は「耐えに耐えてきたひびきLNG基地の減価償却もほぼ終わり、今回の決算には正直ほっとしている」と述べました。