北アルプスの爺ヶ岳で、2人の遺体が見つかり、4月28日から行方が分からなくなっていた男性2人と判明しました。大型連休に入り、長野県内では10件の遭難で3人が死亡しています。
4月30日午前8時前、爺ヶ岳南西の扇沢を捜索中の県警ヘリが1人の遺体を見つけました。遺体は28日、下山中に友人と別れて行方がわからなくなった神奈川県川崎市の会社員の55歳男性とわかりました。
午前10時半ごろには柏原新道の東側でもう1人の遺体が見つかり、単独で入山していた松本市の会社員の40歳男性とわかりました。
2人が消息を絶った28日は天候の急変で雪で視界が悪く、警察は滑落した可能性が高いとみています。
また、大天井岳では28日、滑落した東京都の48歳の会社役員の男性が30日午前6時過ぎに県警ヘリで救助されました。腕の骨を折るなどの重傷だということです。
長野県内では大型連休に入って10件の遭難で3人が死亡しています。県警は天候の急変に備え、冬山と同じ装備で登るよう呼びかけています。