北朝鮮メディアは、新型駆逐艦に搭載されたミサイルの試験発射が行われたと報じました。金正恩総書記が視察し「海軍の核武装化の加速」を指示したということです。

北朝鮮メディアは29日までの2日間で、4月25日に進水式が行われた新型多目的駆逐艦に搭載された「超音速巡航ミサイル」や「127ミリ自動砲」などの試験発射が行われたと、30日に報じました。

公開された写真。金正恩総書記と娘が視察
公開された写真。金正恩総書記と娘が視察
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公開された写真には、金正恩総書記が娘と共に視察し、海上の駆逐艦からミサイルが発射される様子が確認できます。

金総書記は駆逐艦の兵器システムを高く評価すると共に、「海軍の核武装を加速させるための選択をする時期が来た」と述べました。

北朝鮮にとって2025年は「国防5カ年計画」の最後の年となる中、海軍力強化の動きを前面に打ち出しています。

一方、専門家は駆逐艦に装備されたレーダーの形状などがロシア製と類似していることから、ウクライナ侵攻をめぐる派兵の見返りとしてロシアから軍事的な支援を受けた可能性が高いと指摘しています。