ロイター通信は25日、ウクライナとヨーロッパ諸国がアメリカに提示したロシアとの和平提案の詳細を報じ、アメリカ側との立場の違いが明らかになったと伝えました。
ロイター通信によりますと、ウクライナとヨーロッパ諸国は今月パリとロンドンで行われた協議の中で、ロシアとの和平を巡り、アメリカが示した案に対して独自の対案を提示しました。
アメリカ側が今月に示した仲裁案には、ロシアによるクリミア併合などを事実上認める内容も含まれていたとされているのに対し、ウクライナ側はまず戦闘停止を優先し、領有権の問題は停戦後に協議すべきと主張しているとしています。
また、安全保障や経済制裁の解除についても意見が割れていて、ウクライナとヨーロッパ側はより強固な安全保障体制と段階的な制裁解除を求めているということです。
ロイター通信は、こうした対立によってアメリカが主導している和平交渉が難航していると報じています。