岩手県盛岡市は2026年10月の導入を目指している宿泊税について、4月22日に市内の事業者を対象に説明会を開きました。
全国的に導入が検討されている宿泊税ですが、市内を訪れている観光客からは賛同する声も聞かれました。

22日の説明会には盛岡市内の宿泊事業者から約40人が参加しました。
盛岡市は2026年10月から宿泊料金とは別に支払う税金「宿泊税」の導入を検討しています。

宿泊税は4月1日時点で全国で12の自治体が導入済みで、自治体ごとに課税要件が設定されています。

盛岡市は市内の宿泊施設に泊まった客について、宿泊料金にかかわらず1人あたり1泊200円の宿泊税の徴収を検討していて、年間で2億5000万円ほどの税収を見込んでいます。

22日の説明会では宿泊税を観光プロモーションやインバウンドの誘致など観光の充実に向け活用する案が示され、事業者からは納入の方法や徴収の条件について意見や質問がされていました。

盛岡市 真田伸観光課長
「地域活性化や旅行する人へ還元できればいいと思っている」

宿泊事業者
「これはチャンスだと思う。これを起爆剤に日本経済が良くなればいい」

この宿泊税の導入について盛岡市を訪れている観光客はどう捉えているのか、サクラの見ごろを迎えた盛岡城跡公園で聞きました。

埼玉県から来た人
「全国的に見てそういう動きになっているし観光地の維持のためにもいいと思う、導入は」

千葉県から来た人
「最近はオーバーツーリズムの問題があるので、そういうところに必要な経費をまかなう部分で、ある程度はやむを得ない」

福島県から来た人
「(宿泊税が)1000円、2000円と高くなるとどうなのかと思うけど、有意義に使っていただけたらなと思う」

秋田県から来た人
「税金の負担がすごいので(宿泊税を)観光地で負担できるかなと思う部分があるけど、観光客を増やすという発展の意味でも特に問題はない」

市は2025年8月をめどに宿泊税の最終案を示し、2026年10月の導入を目指して準備を進めたいとしています。

岩手めんこいテレビ
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