5月26日に行われた静岡県知事選挙は、前浜松市長で立憲民主党や国民民主党が推薦した鈴木康友 氏が初当選を果たしました。

一方、最も早く立候補を表明し、自民党の推薦を受けた大村慎一 氏は「力は出し切った」と話し、鈴木康友 氏には「県民の生活が豊かになるよう県政を前進させてほしい」とエールを送りました。

今後については白紙

大村慎一 氏:
自分のできる力をすべて出し切ってこの選挙は訴えてきたので、悔いは何もありません

大村氏は26日夜、敗因について与野党対決や地域間対立にあるのではなく、全て自身の力不足だと話し支援に感謝しました。

今後については…

大村慎一 氏:
今後については全く白紙です。何もありません。ただ気持ちとしては、私が愛する静岡県なので、県の役に立つことはしていきたい。ただ全く白紙

敗戦から一夜明けた27日朝、大村氏の姿はJR静岡駅前にありました。

通勤や通学などで行き交う人たちに挨拶を繰り返しました。

大村慎一 氏:
静岡県をより豊かに元気にしていきたい思いは共通。その中での進め方や考え方の違いが、今回の選挙結果に出たんだろうと思う

鈴木氏を支援した会派に挨拶へ

このあと、大村氏は選挙を支援した自民党の県議団に出向き感謝を伝えると、その足で県議会の各会派を回り、鈴木氏を支援した会派・ふじのくに県民クラブにもアポなしで訪れました。

突然の訪問に鈴木氏を支援した県議たちも戸惑いを見せますが、大村氏は「自らの願いを伝えた」と説明しました。

大村慎一 氏:
私自身はオール静岡と言っているので、その思いに何も変わりはない。新しい知事の下で、オール静岡でこの県を豊かに前に進めて発展してもらいたいということを申し上げただけです

「もう少し時間があれば…」

一方、推薦した自民党県連の城内実 会長は「もう少し時間があれば」と悔しさをにじませました。

自民党県連・城内実 会長:
これは「たら」「れば」ですけど、もう少し時間があれば違った結果だったんじゃないかと。さりながら戦いは戦いですので、今後私の出処進退も含めてまだ決まってませんけど、しかるべきタイミングで考えなければいけないと思っています

7万7000票余りの差をつけられる

こちらが投票の結果です。

鈴木康友 氏が7万7000票余りの差をつけ、大村氏に競り勝ち初当選を果たしました。

テレビ静岡
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