26日、千葉・成田市の住宅街に向かうと多くの人が並んで行列ができていた。
手には花を持ち、中には犬を連れている人の姿も。

日本のファン「ありがとうの気持ちを伝えたくて来ました」

18歳の柴犬の女の子・かぼすちゃん。
“世界一有名な柴犬”として千葉・佐倉市で暮らしていたが、24日の朝に天国へと旅立った。

世界一有名な柴犬として多くの人に愛されるようになったのには、ある出来事があった。

飼い主の佐藤さんとかぼすちゃんの運命の出会いは、16年前の2008年。殺処分される寸前だったが、保護団体が引き取り保護犬となったところ、縁があり佐藤さんのもとへとやってきた。

その後、かぼすちゃんとの日常をブログ投稿し始めると、ある写真がきっかけとなり、一躍有名となった。

それは、前脚をクロスし少し斜めの角度からカメラを見つめる、かぼすちゃんの写真。暗号資産「ドージコイン」のロゴのモデルとなり、インターネットミームとして世界的に有名となった。

飼い主・佐藤敦子さん「イーロン・マスクもそうですが、世界中からたくさんメッセージをいただいた」

ドージコインを支持しているイーロン・マスク氏が2023年4月に、当時、ツイッターの青い鳥を突然、かぼすちゃんに変更したことでも話題になった。そのマスク氏も天国へと旅立ったかぼすちゃんを追悼。

かぼすちゃんが暮らす佐倉市でも、2023年11月にモニュメントが設置されるなど、地元からも愛されてきた。

そして26日、多くの人が足を運んだ、お別れ会。

日本のファンからは「かぼすちゃんの縁で、きょう来ている方々に会わせてもらえた。つないでもらえた」、「全世界から佐倉市に来ていただいたり、1枚の写真から奇跡が広がっていって、素晴らしいなって思ってます」などの声が聞かれた。

中には、海外から駆けつけたという人もいた。

韓国から来たファン「結構かぼちゃんの写真をインターネットで見てたから気になって、ちょっと悲しくなったから来ました」

イスラエルから来たファン「10歳のころからミームを見てて、すごくずっと好きで、本当にありがとうしかないと思う。本当にいろんな友達ができたよ。そのミームのおかげで」

かぼすちゃんが亡くなったことは、複数の海外メディアも報じた。

飼い主・佐藤敦子さん「かぼちゃんを通じてものすごく出会いがあった。たくさんの人と、日本だけでなく世界中の人と知り合えた。深く交流を持てたということが、一番幸せだったなと思います」

イット!
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