北朝鮮の打ち上げ予告で緊張が高まる中、韓国を訪問中の岸田首相は、約4年半ぶりとなる中国・韓国との3カ国首脳会談に臨んでいる。
ソウルから、フジテレビ政治部・門脇功樹記者が中継でお伝えする。
会談は、韓国の大統領府だった青瓦台迎賓館で行われていて、岸田首相は北朝鮮のロケット打ち上げ通告について取り上げ、発射の中止を求めた。
岸田首相は、会談の冒頭、「仮に発射を強行すれば、各国連安保理決議違反であり、北朝鮮に対して強く中止を求める」と述べて、さらに「北朝鮮情勢をはじめ、3カ国の意思疎通を強化する機会としたい」と強調した。
会談直前に発射を予告した北朝鮮の狙いについて、政府関係者は「存在感をアピールする狙いがある」と分析している。
岸田首相が尹(ユン)大統領と連携して、北朝鮮に影響力のある中国を巻き込み、一致した力強いメッセージが出せるかが焦点。
また会談で、3カ国は経済・貿易分野などでの連携を確認し、「共同宣言」をまとめる見通し。
ただ、中国には日米韓の関係にくさびを打ち込みたい狙いもあり、日本の外交筋が「成果が出しにくい枠組み」だと漏らす中、日韓と中国で詰めの調整が行われている。