北朝鮮は海上保安庁に対し、27日午前0時から6月4日午前0時までの間に、「人工衛星」を打ち上げると通告した。これについて、複数の政府関係者は、過去の例から早期に発射する可能性が高いとみて警戒を強めていて、ある関係者は「早ければきょう日中韓サミットが終わった後に打ってくる可能性もある」との見方を示している。日中韓サミットの一連の行事は27日午後2時前後に終了する見通し。
また、ある幹部は31日から、シンガポールで日米韓3カ国に加え、中国側が出席して開催されるアジア安全保障会議を前に発射し、北朝鮮が自らの存在感を示す狙いがあるのではないかと話す一方、「天候など状況を見極めた上で最終判断するのではないか」と分析している。
これまでに日本政府は今月中にも打ち上げの可能性があるとみて、沖縄県内ですでに展開している地上配備型迎撃システム「PACー3」を迎撃態勢に移行させるなど警戒態勢に入っていた。