さぬき市出身で、サッカー世代別日本代表の選手が、2024年の春、ファジアーノ岡山のユースチームに入団しました。大きな夢に向かって突き進む15歳の姿を追いました。

(円陣)「さぁ、いこう!」

さぬき市出身。親元を離れて、4月、ファジアーノ岡山U-18に入団した安西来起選手(15)。迫力のあるドリブル、狙いすました左足のシュート、得点力が武器のフォワードです。

安西選手は、2023年6月、15歳以下の日本代表として韓国遠征に。24年2月には16歳以下の日本代表としてトルコ遠征に招集されるなど、将来が期待される選手です。

高校入学にあたり各チームからオファーが殺到しました。

(岸下恵介アナウンサー)
「いろんな声が掛かったと思うんですけど、結構多かったんですか?」
(さぬき市出身 ファジアーノ岡山U-18 安西来起選手)
「はい、10後半ぐらいは」

Q:ファジアーノに来た理由っていうのは改めて言うと?
(安西来起選手)
「自分の目標である、プロになるところをかなえたかった。一番良い道だったのはファジアーノかなと思ったので、自分はファジアーノというチームを選びました」

岡山市の岡山学芸館高校に通い、寮生活を送りながら仲間としのぎを削っています。

(ファジアーノ岡山U-18 梁圭史監督)
「来起、絞るところ!追い出したら!来起、分かる?」

チームの指揮官である梁圭史監督(45)は、安西選手を高く評価、こんな思いも抱いています。

(梁圭史監督)
「サッカーが世界で愛されているし、ヨーロッパでメジャーという中で、そういったところでできる選手を僕自身、育てたいと思っていますし、その中に(安西)来起もいてほしいというのはすごく感じています」

安西選手自身も、中学生の頃から大きな夢を口にしていました。

(さぬき南中学校卒業式の時の安西来起選手)
「少しでも早く海外に行って、日本代表でプレーできるように頑張りたいです」

その思いを強くしたのが、23年11月と24年3月。安西選手はスペインのレアル・ソシエダの同世代の選手のトレーニングに参加。トップチームに所属する日本代表の久保建英選手(22)とも会うことができました。

(安西来起選手)
「すごくうれしかったです。すごい選手と会って、自分も良い経験ができたと思うので、これからの自分のサッカー人生に生かしていけたらいいなと思いました」

ファジアーノU-18は、2024シーズンから高校年代最高峰のリーグ戦、プレミアリーグに参戦しています。24チームが、EASTとWESTに分かれ、4月から12月まで行われるリーグ戦です。1チームあたり18人がメンバー入りし、11人がピッチに立てます。

5月21日現在で2勝1分4敗。安西選手はほとんどの試合でメンバー入りし、ここまで7試合中、4試合に出場。しかし、入団から1カ月半が経ち、直近2試合は出場機会を得られませんでした。

(安西来起選手)
「出られなかったですけど、これが自分の現状だと思うので、しっかり受け止めて、次につなげられるようにしていきたいです」

U-18には現在、39人の選手がいます。Jリーグの試合に出場できる「2種登録選手」が、安西選手の上の世代に5人います。4月24日のルヴァンカップ、横浜FC戦には、チームメイトの三木ヴィトル選手(18)や南稜大選手(17)が出場しました。

(岸下恵介アナウンサー)
「出ている様子も確認したと思うんですけど、どういう気持ちで見ていたんでしょうか」

(安西来起選手)
「少しでも早く追いついて、自分もその舞台に出て活躍できるような選手になっていきたいなと思いました」

香川から岡山へ。険しい道を突き進む15歳の若武者の挑戦は続きます。

(安西来起選手)
「まずは高校1年生のうちにプレミアリーグで結果を残して、チームを勝たせられるような選手になることが目標。高校2年生のうちにチームの主力になってプロの舞台でカップ戦・リーグ戦に出たりできるように、そこからプロの舞台に行って自分がどれだけ活躍できるか挑戦して、その後も自分の目標に向かってやっていけたらなと思います」

岡山放送
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