29日、秋田県横手市で池に浮かべたたらいをこぐ「たらいこぎ競争」が開催された。白熱のレースにドボン…会場は熱気に包まれた。
「大きくこげるように頑張る」「落ちないように安全運転でゴールしたい」「ゴールできるように頑張ります」と子どもから大人までみんなが気合十分で臨むのは「たらいこぎ競争」。
横手市増田町の真人公園の池を直径90センチ、深さ40センチのたらいに乗って進み、42.195メートル先のゴールにいかに速く着くかを競い合う。
競争には、県の内外から36人が参加し、周囲から声援を受けながら必死に水を手でかき分け、水しぶきをあげながら進んでいた。
参加者は「とても心に響いて、もうひとこぎ、ふたこぎ頑張れた」「腕や肩がプルプル。疲れました」「風で後ろに行ってしまうから、前にこぐのが大変だった」と話していた。
ゴールに安全にたどり着くために求められるのは「バランス」だ。
なかにはバランスを崩して…池の中にドボン。たらいから落ちたり、前に進めなくなる参加者もいた。
参加者は「バランスをとるのが難しかった。最初は苦戦して2回も落ちた。3度目でゴールできてうれしかった。気温が高かったので、水の中はちょうど良くて、ずっと入っていられるくらいだった」「こぐところが難しかった」などと話し、リベンジを誓っていた。
8月には、24分間にたらいで池を周回した回数を競う「24分間耐久レース」が開かれる予定。