ゴールデンウィークに合わせ、富山県内の「駅を起点に、知られざる地域の魅力と出会う旅」をテーマに取材しました。
港町の小さな駅の周りに広がる癒しの世界を紹介します。

*リポート
「住宅の合間を縫って走る万葉線です。町の風景が間近に感じられて旅心がくすぐられます。今回はこの路面電車に乗って行ける『日本のベニス』と呼ばれるスポットを散策します」         

高岡駅から、およそ40分、新町口駅に到着です。
ここから向かうのが川沿いに建ち並ぶ家々と停泊する船がイタリアのベニスを思わせる港町。
射水市を流れる内川沿いは地元で「日本のベニス」と呼ばれています。

*リポート
「のどかですね、川の流れも穏やかでなんだかノスタルジックな気持ちになってきました」    

散策中、あるものを見つけました。

*リポート
「何ですか?これ、看板?路地の途中にお店ありますって書いてある。え?この細い路地の中に…」

細い路地を進むと…。

*リポート
「お邪魔します。秘密基地みたいですね。隠れ家的な。こちらは何のお店なんですか?」       
*小さなshop 明石あおいさん
「紙物の店で『小さなshop』です」

店に並ぶのは内川の風景をモチーフにしたマスキングテープやメッセージカード、ラッピングペーパーなど…。

*小さなshop 明石あおいさん
「これ何だと思いますか?」
「トンビ?」
*小さなshop 明石あおいさん
「トンビは狙ってくるので本当に気を付けて(という思いで)。これは近所のおじさんが帽子をとられたことがある(のをモチーフにした)」
「エピソードがふんだんに盛り込まれているんですね」

このお店、旅行雑誌や地域のフリーペーパーなどのデザインを手掛ける会社が運営しています。
本業の傍ら不定期で、しかも1時間だけ営業するレアな雑貨店です。

*小さなshop 明石あおいさん
「(内川は)川に近くて生活感がめちゃくちゃあるのに、外から来る人をおおらかに受け入れられるようなフランクな感じがたまらなくて。内川沿いもいいが、内川に交わる細い路地両方好きなので、どっちも体験してもらいたいという思いがある」 

この春、川沿いにオープンしたカフェ、「エイタブリッシュ トヤマ」で、ちょっと休憩…。

卵や乳製品を使わないヴィーガン向けや小麦粉を使わないグルテンフリーのスイーツが楽しめます。

イチゴのアイスとレモンのマフィンのセットをいただきました。

*リポート
「いただきます。なめらか、クリーミーなのに軽やかな口どけですね。そしてシャリシャリとしたイチゴの果肉がとても甘酸っぱくておいしいです。牛乳を使っていないんですよね」      
*エイタブリッシュ トヤマ 石村宏美店長
「豆乳ですね。あと有機野菜。イチゴとか体に優しいものを選んでいる」

*エイタブリッシュ トヤマ 石村宏美店長
「(目の前の)内川は、観光船や漁船も出入りしていて、船が通るのが新湊らしい風景で、ほっとする時間を過ごしてもらいたい」

*リポート
「内川では夜も楽しめるんです」   

内川では、今年3月からナイトクルーズの運航が始まりました。
外灯が灯り、昼間とは違う街の表情を見せてくれます。

こんな楽しみも…。

*リポート
「オオー!ダイナミック。スレスレを通るんですね」

そして、船は川から港へ。
新湊大橋をくぐり、ナイトクルーズのハイライト海王丸パークへ。

*リポート
「海の貴婦人、海王丸が見えてきました。ライトアップされていて、昼間とは違うきらびやかな風景でとても優美ですね」   

*リポート
「近い、こんな近くまで。これは写真撮りたくなりますね。はみ出ますね。画面いっぱいに収まらないくらい」    

*台湾からの観光客
「最高。(昼間の)景色とは違って、夜はロマンチックで」

懐かしさと人の息遣いが感じられる港町。
おだやかな癒しの世界を旅してみてはいかがでしょうか。

富山テレビ
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