明治安田生命が、20代から70代の既婚の男女1620人に行った調査で、9割以上(94.1%)の人が物価高の影響を実感していることがわかった。

去年に比べ物価高の影響を最も感じる費用として「食料品」と答えた人が7割(73%)を超え、ダントツのトップとなった。

また、ゴールデンウィークの予算は去年から9617円減り2万9677円となり、3年ぶりの減少となった。

ゴールデンウィークの予算を減らした理由として「物価高の影響」をあげる人が6割以上(65.8%)にのぼったほか、過ごし方についても「自宅で過ごす」と答えた人が46.8%となり、去年より5ポイント以上増加するなど、物価高の影響がゴールデンウィークにも及んでいることがわかった。

一方、貯蓄額について聞いたところ、平均は1303万円となり、去年に比べて175万円の減少となった。

2022年以降、2年連続で増えていたが、3年ぶりに大きく減少に転じたことについて明治安田生命は「収入が物価高に追いつかず、貯蓄を切り崩している人が多い可能性がある」と指摘する。

貯蓄の割合では「銀行預金」が71.6%で最も多く、「投資」は21.6%にとどまった。

新NISAが始まり去年より2.4ポイント増えたものの、「貯蓄から投資」の定着には時間がかかりそうだ。

また、おこづかいについては、夫が去年より2513円減少の3万3039円となり、3年ぶりに減少。

妻も去年より1235円減少の2万2298円となり、5年ぶりに減少に転じた。

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