天皇皇后両陛下は4月12日、石川県を訪れ、能登半島地震の被災者を見舞われました。
この記事の画像(13枚)能登空港から自衛隊のヘリコプターに乗り穴水町に到着された両陛下。能登の被災地へのお見舞いは3月に続き2回目です。
前回と同じように宮内庁職員などと一緒のマイクロバスで移動され、沿道には両陛下を出迎えようと多くの町民が集まりました。
最初に視察されたのは、穴水町の商店街。約40店舗のうち半数近くが倒壊するなど大きな被害を受けました。
両陛下は町長の説明にじっと耳を傾けられました。
両陛下のお見舞いに感謝「心から心配していただきました」
40人あまりが生活する避難所を訪ねられた両陛下。
被災者の話に「おけがはないですか」「ご家族は一緒ですか」などと気遣われました。
両陛下と言葉を交わした米田吉朗さん:
優しい人。思わずこちらが泣けてきたというか、本当に心から心配していただきました。
両陛下は、被災者の救助や治療にあたった消防士や医師らとも面会し労われました。
穴水港では、地震による土砂崩れで16人が犠牲となった由比ケ丘地区の被害状況について説明を受け、深く黙礼されました。
50年ぶりの再会も 能登町をお見舞い
続いて、能登町を訪ねられた両陛下。避難所で被災者を見舞われました。
避難所で両陛下と言葉を交わした、元珠洲市役所職員の濱美智子さん。
49年前、高校生の陛下が能登を旅行されたときに景勝地に同行した縁があるといいます。
「本当に懐かしいですとおっしゃっていただいて」と今回の再会を喜びました。
濱美智子さん:
本当に光栄だと思います。そんな出会いが来ると思っておりませんでした。
避難所の運営に尽力した人や、被災者の治療にあたった医師らからも話を聞き、陛下は「一番気を遣われているのはどういうことですか」などと質問されました。
皇后さまは「お疲れなども出ていらっしゃらないですか」と体調を心配し、「少しゆっくりおできになるようになるといいですけれども」と気遣われていました。
津波の被害が大きかった白丸地区にも足を運び、黙礼されました。
2回にわたり能登の被災地を見舞われた両陛下。1日も早い復旧復興が実現することを願っていらっしゃいました。
(「皇室ご一家」4月21日放送)