福岡・北九州市の住宅内の映像。
突然、姿を現したのは、懐中電灯を持った男性とみられる人物。

大きいリュックサックを背負い、サンダルを履いたまま室内に上がり込む。

そして、引き出しを次々と開けて物色を始め、そのまま隣の部屋へと足早に移動していった。

被害に遭った住人「隣の寝室の窓ガラスが割られていて、そこから侵入していたよう。土足で入っていたので、家の中も泥まみれだった」

空き巣に入られたのは、4月6日の午後8時半ごろ。
被害に遭った家の住人は、ある理由から、以前から狙われていたのではないかと話す。

被害に遭った住人「(その日は)家族で旅行に出かけていた。なぜ早い時間にわれわれがいないことを知っていたのかが、一番恐怖」

住人は、旅行で不在にしていたことを犯人が把握していたのではないかと話す。

被害に遭った住人「(旅行中に)リアルタイムでSNSに投稿をしていた。そういった投稿も『今、家を不在にしてるんだ』というアピールになってしまう。妻と子どもは、すごく怖がっていて、夜も眠れない日が続いている。妻からは『すぐにでも引っ越したい』と言われている」

一方で、盗まれたのは、2000円ほどで購入したインターネット動画用の機器のみ。

被害が最小限に済んだのには、あるわけがあった。

被害に遭った住人「子どもの『見守り用のカメラ』を偶然つけたまま旅行に出かけていた。旅行先のホテルで動体検知の通知がスマホに来た。カメラに話しかけられる機能があるので、すぐに『カメラに映っていますよ』、『見てますよ』としゃべった。そうしたら、すぐに出て行った」

乳児やペットなどの様子を確認するための見守りカメラを設置していたことで、留守中の自宅に空き巣が忍び込んだことを察知。
運よく、空き巣の撃退に成功した。

旅行で自宅を留守にすることで空き巣被害が増加する傾向にあるゴールデンウィークに向けて、被害に遭った住人は注意を呼びかける。

被害に遭った住人「防犯カメラをなるべくつけた方がいいと今回のことで思った。旅行中にリアルタイムでSNSに投稿するのは避けた方がいい」

警察は、窃盗の疑いもあるとみて捜査している。
 

テレビ西日本
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