浮上している国民年金の納付期間の延長案についてです。
自営業の人などが納める国民年金は、現在、60歳まで納付することになっていますが、厚生労働省は65歳まで5年間延長するとの案を検証することを決めました。
少子高齢化で、年金保険料を納める現役世代が減り、月6万8000円の支給額が今後、減っていくとの試算があるからです。
5年間延長されると追加で約100万円を納めることになりますが、その分、支給額は月に数千円程度増える可能性があります。多くの人の人生設計にも影響しそうな「65歳まで納付」の案。街の人に意見を聞きました。
国民年金の保険料の納付を65歳まで延長する案。
実際に納付している現役世代の人は―。
30代・工房経営：
「健康寿命はかなり延びていると思うので、普通に考えればこうなっていくのでは。働けるだけ働きたいという人もいるので、（自分も）いくら延びても構わないくらい」
40代・飲食店経営：
「その時に自分が健康であれば延ばしてもいいのかなと思いますけど、その状況になってみないとまだ。体が続けば70とか80まで頑張りたいと思いますけど」
ほかにも、「将来の受給額を考えたら上げたほうが良い（20代）」、「高齢者が増えるのでやむを得ない（40代）」など、若い世代からは案について肯定的な声が目立ちました。
一方、すでに受給している世代からはー。
70代（年金受給）喫茶店経営：
「国民年金の額って少ないじゃないですか。（安心するには？）足りませんよね、ちょっとどころじゃなく。たくさん払ってもいいけど、その分ちゃんと確保して、老後困らないようにしてくれるなら、皆、賛成するのでは」
70代（年金受給）元自営業：
「物価が高い、電気代高い、ガソリン代高い、みんな高くなってるでしょ。それを取られると、あと生活費をぐっと縮めなければいけない。（現役世代は）大変だと思うよ、（保険料を）かけてかけて、年寄り増えて」
働き方や人生にも関わる保険料の問題。国は今後検証結果を公表し、年金の在り方を決める方針です。
