愛媛を突然の大きな揺れが17日深夜に襲いました。豊後水道を震源にするこの地震で県内は初めて最大震度6弱を観測。7人がケガをしています。

愛南町で17日午後11時14分頃に震度6弱の強い地震がありました。震源は豊後水道で地震の規模を示すマグニチュードは6.6。震源の深さは39キロでした。地震による津波はありませんでした。

愛媛で震度6以上の揺れを観測したのは、データが残る1919年以来初めて。県内ではこのほか宇和島市で震度5強、八幡浜市、大洲市、西予市などで震度5弱、松山市などで震度4と全ての市と町で震度3以上を観測しました。

震度4を観測した伊方町では、伊方原発3号機の発電機の出力が約2%低下したとされるものの「運転に影響はない」としています。

この地震から一夜明け松山市内では。

自転車の女性:
「特に被害はなかったです。事前にアラームが鳴ったので『来るな~』とは思ったんですが、大きな揺れが来たのでびっくりしました」

女性:
「すぐそこのマンションに住んでいるんですけど、揺れは割と大きくてネコがすごい怖がってましたけど。物の備えとか私自身はできてなかったので、きのうの地震を体験してそろそろした方がいいかなと思いました」

南予では地震による被害も続出。大洲市肱川町では道路に大きな岩が崩落し車が通れなくなっています。土砂崩れの影響で国道197号線は18日午後4時時点で通行止めが続いています。同じく肱川町の寺院では境内に7~8メートルの亀裂が入り、近くに住む11世帯が一時断水。午後1時頃に解消したということです。

宇和島市では住宅の屋根瓦がはがれ落ちたほか、愛南町では各地で石垣が崩れるなどの被害が相次ぎました。

ケガも7人で確認。宇和島市で94歳の男性が割れたガラスで手を切るなど2人がケガをし、東温市では63歳の女性が階段から落ち、左手の小指を骨折するなどしました。

地震の影響は交通機関にも。JR四国によりますと南予方面の予讃線は山回りが午後まで。海回りと予土線は終日運転を見合わせ、通勤や通学の足に大きな影響が出ました。

また宇和島市の小学校1校では校舎に一部被害があり臨時休業の措置をとりました。

気象庁は今後1週間程度、震度6弱程度の地震の発生に注意を呼びかけています。

テレビ愛媛
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