続いては今、関心の高い話題を詳しく解説する急上昇ニュースのコーナーです。今回のテーマは「小学1年生の将来就きたい職業ランキング」です。担当は白井大輔記者です。

(白井大輔 記者)
毎年、発表される小学生が将来就きたい職業ランキングは「時代を映す鏡」とも言われます。30代の岸下さん、20代の中塚さん、小学1年生の時に就きたかった職業は何ですか?

(岸下恵介 アナウンサー)
「プロ野球選手」

(中塚美緒 アナウンサー)
「アナウンサー」

(白井大輔 記者)
最近の子供はどうなのか?ランドセルを製造・販売する化学メーカーのクラレがランドセルの購入者にアンケート調査を行いました。男の子はスポーツ選手が4年ぶりに首位に返り咲きました。その内訳を見ると、一番人気はサッカー、続いて野球、バスケットボール選手となっています。
女の子の2位は「芸能人・歌手・モデル」です。2023年と同じ2位ですが、比率を大きく伸ばしていて、このうちの8割以上がアイドル志望。アイドルグループが旋風を巻き起こした2010年代以来のアイドル熱の高まりを見せています。
そして、注目は男の子の10位です。ゲームクリエーターが2024年、初めてトップテン入りしました。背景にあるのがプログラミング教育の普及です。小学校では、2020年度からプログラミング教育が必修化、2025年度には大学入学共通テストの科目に「情報1」が追加されます。
将来の夢をかなえるために今の子供たちはどんなことを学んでいるのか、倉敷市のプログラミング教室を取材しました。

幼稚園の年長から高校3年生まで約60人が通うこちらのプログラミング教室。生徒で最も多いのは小学3年生から4年生ですが、この春からある変化がありました。

(運営会社エグジスト 漆川直希社長)
「ぐっと年齢層が下がって、未就学児の保護者からたくさん問い合わせをもらう傾向。小学校でのプログラミングの必修化であったり、2025年春から(大学入学共通テストで)情報1の必修化、日本全体でのムーブメントが背景にあると思っている。」

教室では子供たちが自由な発想で自由な作品作りに取り組めるようサポート、定期的に作品発表会も開いています。プログラミングスキルの向上だけでなく、想像力、物事を順序立てて考えることができる論理的思考力プレゼンテーションスキルを育てることが目的です。

(小学6年生)
「(将来)プログラマーになりたい。マリオみたいなアクションゲームを作りたい。」

(小学4年生)
「敵の飛行機をよけて、味方の飛行機が弾を発射させて敵を倒すゲームを作っている。(将来は)航空自衛官になりたい。」

(小学6年生)
「お母さんに誘われて来てみたら意外に面白かった。簡単なゲームだけど作ったりしている。」

教室がオープンしたのは8年前。当時と今では、子供だけでなく、保護者の反応が大きく変わったと言います。

(運営会社エグジスト 漆川直希社長)
「この前、保護者が言っていて印象的なのは、うちの子が大工になっても医者になっても、プログラミングができていれば選択肢が増えると5年前はプログラミングはこういうことだと説明するところから始まった。今は必要なんですよねと。前知識があって来られる人ばかり。時代が大きく変化したと感じている。」

(白井大輔 記者)
プログラミングの知識・スキルは今や、エンジニアだけでなく金融関連、飲食業やサービス業、介護・福祉など様々な分野で生かすことができますし、実際に求められています。子供のうちにプログラミングの知識・スキルを当たり前に身に付ける時代が到来しているようです。

以上、急上昇ニュースでした。

岡山放送
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