県酒造組合は、昨年度の泡盛の出荷量が前年度に比べ減少したと発表しました。
一方で酒造所の経営環境については改善が図られていると報告しています。

県酒造組合によりますと昨年度の泡盛の出荷量は1万2865キロリットルで前の年と比べ、3.4%減少しました。

要因としてはおととしが沖縄の本土復帰50年や世界のウチナーンチュ大会の開催で泡盛への関心も高まり、出荷量の前年比が18年ぶりに増加に転じた反動と分析しています。

また、海外輸出量の1位だった中国への輸出が福島第一原発の処理水の海洋放出への反発を受けて海外輸出量は2022年度の6万7000リットルから3万6000リットルまで落ち込みました。

こうした一方で酒造所の経営環境については原料費の高騰や円安の影響を価格転嫁したことで改善が図られ、営業損失を出した酒造所は44社中21社で、4年振りに20社台に抑えられました。

県酒造組合は東南アジアなどへのプロモーションを強化して出荷量の拡大に取組んでいくとしています。

沖縄テレビ
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