南阿蘇鉄道は、列車が、南阿蘇村の立野駅のホームに停車できず約380メートル先に進んで停止したと明らかにしました。国の運輸安全委員会は重大インシデントに認定し、事故調査官2人を16日、現地に派遣しました。

南阿蘇鉄道によりますと、15日午前9時40分ごろ、JR豊肥線に乗り入れている肥後大津駅を出発した1両編成の列車が南阿蘇村の立野駅に進入した際、運転士がブレーキ操作を行ったものの、減速せずに停止位置から約380メートル先で自然に止まったということです。

列車には乗客・乗員あわせて約20人が乗車していましたが、けが人はいませんでした。南阿蘇鉄道によりますと、沿線のカズラがブレーキのコックに巻きついていてブレーキが利かない状態だったということです。

立野駅の一つ前のJR豊肥線の瀬田駅までは異常はありませんでした。

その後、まきついたカズラは取り除かれ、列車は約1時間半後に運行を再開しました。

国の運輸安全委員会は『重大インシデント』に認定。

16日午後から事故調査官2人を現地に派遣しました。

【事故調査官】
「記録を見せてもらって事故原因が何か先々解析していきたい」

また、JR九州によりますと、事案の発生を受けて15日、肥後大津-立野間の線路の巡回を行いましたが異常は見つからず、列車の運行に支障は出ていないということです。

テレビ熊本
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