1個約700万円の壺を間近で見られます。
世界的に有名な陶芸家、山本一洋さんの作品展が鹿児島市で始まりました。
池田政昭記者「山形屋文化ホールで始まったのが山本一洋の世界展です」
青い鳥が舞う伊万里焼の香炉。目を引くのは、つややかに光る銀色、プラチナで彩られた陶器です。
陶芸家・山本一洋さんは、きらびやかな色使いと緻密さを極める細やかな模様が人気を博しています。
そして作品の特徴は、純度が95パーセント以上のプラチナを使った装飾です。
独自に編み出されたこの技法で、1000℃近い温度で熱されても、プラチナが持つ銀色の輝きは変わることがありません。
その人気は国内に留まらず、世界50カ国で巡回展を開催。その作品は、こう呼ばれるようになりました。
「セラミックの宝石」
伊万里焼ならではの透き通った青を基調に、全面に数万ものプラチナが彩る飾り壺。価格は682万円。完成までに長いもので2年ほどかかります。
入手困難とされている山本さんの作品65点が展示され、そのほとんどがケースなどを使わずに飾られているため、その輝きを直接楽しむことができます。
「山本一洋の世界展」は4月21日まで、鹿児島市の山形屋文化ホールで開催されています。