国内の観測史上初めて２度の震度７に見舞われた熊本地震は、災害関連死も含めて県内で２７３人が亡くなりました。
熊本地震の本震から１６日で８年。
県内では、各地で犠牲者に祈りが捧げられました。
南阿蘇村では、熊本地震の本震で旧阿蘇大橋が崩落し、大規模な土砂崩れが発生。阿蘇市の大学生 大和 晃さんは、前震で被災した熊本市内の友人に水などを届けた帰りに犠牲となりました。
１６日午前１時ごろ、晃さんの両親の卓也さんと忍さんが旧阿蘇大橋近くを訪れました。
卓也さんと忍さんは現場近くの祭壇にロウソクの火をともすと、本震が起きた午前１時２５分、晃さんが見つかった川底を見つめました。
【大和 卓也さん】
「年を取っていくし時間は進むが、晃に対する思いは８年前で止まっていて、吹っ切ることは親としてできない」
