2023年度全国的にクマによる人身被害が相次いだことを受けて、環境省は4月16日に国の交付金で捕獲できる指定管理鳥獣に追加しました。

こうした中、岩手県八幡平市では4月からLINEのアプリで出没情報を共有できる取り組みを始めています。

2023年度県内ではクマによる人身被害が49人に達し、出没件数とともに過去最多となりました。

全国的に被害が相次いだことを受けて、環境省は16日にクマを指定管理鳥獣に追加、今後都道府県によるクマの捕獲や対策に国の交付金を使えるようになります。

こうした中、八幡平市では4月から無料通信アプリ「LINE」を活用したクマ対策を始めました。

八幡平市の公式アカウントを友だちに追加すると画面下のメニューに「クマ情報」の文字が表示されます。
クマを目撃した人が場所や時間・頭数を登録すると、友だちに追加している人の間で情報をリアルタイムで共有できます。

八幡平市農林課 高橋洋介さん
「LINEで簡単に見られるので気軽にクマがいるか確認してもらい、何時ごろに出やすいかも見ていただきたい」

これは市内の企業「GoldenField」が開発したシステムで、まだ目撃情報の登録は1件ですが、その件数が増えるほど出没の状況は把握しやすくなります。

このほか八幡平市ではハンターを増やすため免許取得のための補助金を増額するなど2024年度は特にクマ対策を強化しています。

八幡平市農林課 高橋洋介さん
「市街地への出没も増えていたので、どこでもクマに気をつけてほしい」

岩手めんこいテレビ
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