反イスラエルの動きがアメリカで広がっている。

世界一美しい橋として知られるアメリカ・サンフランシスコの観光名所「ゴールデン・ゲート・ブリッジ」。
朝の通勤ラッシュの時間帯だが、行き交うはずの車が横断幕を掲げた人々に行く手を阻まれている。

デモ隊が橋を封鎖したのだ。
警察に拘束される人の姿も見られた。

デモは、ガザ地区への侵攻を続けるイスラエルへの抗議のために行われた。

道路の封鎖は、中西部シカゴでも発生し、空港へ続く道で車が動けない状態に。

この日は、アメリカ国内のいたるところでイスラエルへの抗議デモが発生し、各地で混乱が起きた。

そんな中、イスラエルでは、大規模な攻撃を仕掛けてきたイランに、報復するとの言葉が相次いでいる。

イランの攻撃で、数発の弾道ミサイルが南部の空軍基地に着弾。

攻撃を受けた基地を訪問したイスラエル軍のトップ・ハレビ参謀総長は、「われわれは、最高レベルの体制を維持している。イランは、自らの行動の責任を取ることになる」と発言した。

アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、ガラント国防相が、アメリカのオースティン国防長官に報復措置以外に選択肢はないと述べたと報道。

中東情勢にくわしい慶応大学・田中浩一郎教授は、「イスラエルは必ずイランを攻撃する」としたうえで、「イラン国内の何を標的にするのか、軍事施設に限るのか、民間インフラ施設設備なども破壊しようと思うのか、イスラエルの考え方がどこに落ち着くかにかかっている」と指摘した。

イランへの報復が世界的なニュースになる中、ガザ地区では、ハマス掃討作戦をやめていないイスラエル。

情勢は、ますます複雑化している。