去年1年間に仙台市内で販売された新築マンションの平均価格は4670万円で、過去2番目に高い価格となりました。ファミリー層に人気の太白区が調査開始以来、最も高い価格になったのに対して、仙台市中心部を含む青葉区は前の年より下がっていて、調査を担当した会社では「物件のコンパクト化」が背景にあると指摘しています。

広告代理店「DGコミュニケーションズ」の調査によりますと、去年、仙台市内で販売された新築マンションの平均価格はおよそ4670万円で、前の年より60万円高くなりました。

これは1988年の調査開始以降、2020年のおよそ4890万円に次いで2番目に高い価格です。平均坪単価も上昇傾向にあり、去年はおよそ229万円で、過去最も高くなりました。

DGコミュニケーションズ 吉野敦さん
「震災を機に一気に建築費、資材費が上昇続けている。高止まりとはいえ、地価上昇は続いているので上昇傾向にある」

エリア別では、太白区が4610万円と、調査開始以来、最も高かったのに対し青葉区は前の年より12万円ほど下がり4730万円でした。仙台市中心部の坪単価が上昇し、価格を抑えるために単身者や高齢夫婦向けのコンパクトな物件が増えていることが背景にあるといいます。

DGコミュニケーションズ 吉野敦さん
「子供巣立ち夫婦2人で暮らす人も多い。コンパクトシリーズマンションも増えてきている」

今後の動向については。

DGコミュニケーションズ 吉野敦さん
「大規模マンション建設は、青葉区は難しいが、これからだと小鶴新田や卸町、荒井。まだ土地があるところはたくさんあるので卸町、荒井、六丁の目は供給が増えてくると思う」

仙台放送
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