ある不動産会社がSNSに投稿した写真に写る“のぼり”が、非難の的となる事態に発展した。

問題となっているのは、「部屋がダサくて恋もできない。」、「部屋が古くて初体験が遅れてる。」、「部屋が寒くて彼女の心も冷めた。」と書かれたキャッチコピー。

性的な表現を含んでいるように見えるキャッチコピーに、SNSでは批判の声が噴出。

SNSでは、「子どもが見る場で下品な表現はやめて!」といった声が聞かれた。

さらに、ほかのユーザーからは、過去に掲示していた「美大生は歓迎! 美人女子大生も大歓迎!!(笑)」と書かれた看板の写真が投稿された。

「時代錯誤だ」と猛批判を受けることになった一連のキャッチコピー。

その扱いがどうなっているかを確かめに、「イット!」取材班は、石川・金沢市の不動産屋前に向かうと、のぼりは、キャッチコピーがないものに変更されていた。

不動産利用者「のうか不動産のアパートに住んでいます。あの言葉見たら、ちょっと引いちゃう自分はいると思います」

のうか不動産会社は、金沢市を中心に展開。
大学生の支援やイベントを行うほか、入居者専用のシャトルバスやカフェを無料で提供するなどして地元で親しまれてきた。

その評判に傷をつけた今回の事態。
実際の店舗を訪ねた。

担当者に話を聞いたところ、「15年ほど前に考えられたキャッチコピーだ」と答えた。

のうか不動産広報担当「金沢美術工芸大学の前のマンションの壁に美人女子大生を略して、美大生、その部分が面白いなと」、「(Q. 部屋が古いと初体験が遅れるとは?)ウケ狙いで作った。時代のギャップというのがあったと思う。店の前に掲げるということを前提に内容を精査すべきだった」

不適切な広告を生まないためには、時代に合わせた広告を考えることが重要だと専門家は指摘する。

経営コンサルタント・鈴木貴博氏「15年前に考えた人がいて、その時はまあよかったと考えていた。今の時代には受け入れられない広告だと思います。若い子たちの声を聞いて、直せるような会社にならなきゃいけない。それが、この会社の課題じゃないかと感じました」