春は早くも過ぎ去ってしまったのだろうか。
16日も列島は、異例の暑さとなっている。

この季節外れの暑さによって、東京都内のクリニックで増えているのが、熱中症患者。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長「日曜日、月曜日にかけては、熱中症の患者が複数みられた。4月の熱中症というのは、かなり早い方だと思う」

高気圧に覆われた北海道では16日、各地で気温が上昇。
午後4時過ぎには、道内14地点で、4月として観測史上1位の気温となった。

北海道の花見スポットとして知られる松前町では、町独自となる桜の開花を史上2番目となる早さで発表した。

松前町役場・松浦慎也公園係長「平年よりは11日も速いペースになっている」

さらに、石川・金沢市では2024年初の夏日になった。

観光客「もっと寒いのかと思って、長袖も用意したんだけど、きょう半袖にした」

今週後半も続くとみられる季節外れの暑さ。
熱中症とみられる症状が増える可能性は高まっている。

その要因として考えられるのが、体が暑さに慣れる「暑熱順化」が進んでいない状況。

いとう王子神谷 内科外科クリニック・伊藤博道院長「『暑熱順化』といって、汗をかく、体温を調整する機能が十分にまだ整っていない。暑いなあと思っても十分に汗がうまくかけなくて、熱が調節できない。こういった中に(制服やスーツなど)厚手の服の中に熱がこもると、いつの間にか熱中症になっているということがある」

この時期の熱中症対策には、入浴や運動などで汗をかく機能を整えることが必要だという。