アメリカの大統領経験者として史上初めて起訴されたトランプ前大統領。
その注目の裁判がいよいよ始まった。

今回始まったのは、トランプ氏が2016年の大統領選前、不倫関係にあったポルノ女優に顧問弁護士を通じて、約2000万円の口止め料を支払ったとされる事件の裁判。

トランプ氏は支払った口止め料を弁護士費用と偽り、業務記録を改ざんした罪などに問われている。

今後の大統領選にも影響が及ぶ可能性がある今回の裁判。

当のトランプ氏は今後、無罪を訴えるとともに、裁判をショーに変えるとみられ、アメリカの新聞は「裁判所から選挙活動を行う戦術が本格化する」と伝えている。

初公判に向け、裁判所に到着したトランプ氏は、報道陣に対し、「私は誇りを持ってここに来た。わが国に対する脅迫行為であり、この国は滅びている。この国のリーダーは、この裁判に深く関わっている無能な人間だ。政治的対抗者に対する攻撃行為、それだけのことだ。だから、ここに来られて大変光栄だ。ありがとう」と訴えた。

トランプ前大統領支持派と反トランプ派の双方が集まった、ニューヨークの裁判所前。

トランプ氏を支持する人は、裁判が大統領選に向けたバイデン大統領の戦略だと批判した。

トランプ氏 支持「これは裁判ではない。選挙の選択肢をバイデン氏だけにするための戦略。こんなのアメリカじゃない」

一方、トランプ氏を支持しない人は「誰も法を逃れることはできない」と書かれた横断幕を掲げ、声を上げていた。

トランプ氏 不支持「女性でも男性でも法を免れる人はいない。恥ずべき元大統領だって同じ。わたしは法律を信じるし、恥ずべき元大統領は法の裁きを受けるといい」

裁判は1カ月半から2カ月続く見通しで、トランプ氏は、連日のように開かれる審理に出続ける意思を表明している。

トランプ氏の、裁判をショーに変えるという戦術は、思惑どおりに進むのか。

フジテレビ
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国際取材部
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