神戸徳洲会病院で、糖尿病患者が入院中に適切な治療を受けられず死亡した問題で、院長でもあった主治医が、入院患者の約3分の1を、1人で担当していたことがわかった。
神戸徳洲会病院では、糖尿病で通院していた男性(70代)が2023年9月、新型コロナで入院した際、糖尿病であることを見落とされてインスリンを投与されず、入院から10日後に死亡した。
男性の主治医は当時の院長で、遺族には、死因を「肺炎」と説明していた。
その後、前院長が当時、入院患者の約3分の1にあたる、55人の患者を1人で受け持っていたことが明らかになった。
兵庫・神戸市は、多くの患者を抱え込み、不十分な医療体制であったとして、抜本的な見直しを求めた改善命令を出していて、病院側は「改善計画書」で担当患者数の上限を明記したという。
この病院では2023年、患者11人がカテーテル処置の後に死亡したことも明らかになっている。