高校生が市場の活性化に一役買います。高知市卸売市場で高知商業高校の生徒が、自分たちが考案したジビエ商品の販売を行いました。

開店に向けひとつひとつ丁寧に商品を袋詰めしていく生徒たち。高知商業高校ジビエ部のメンバーです。

高知商業高校ジビエ部 前田和珠 運営部長:
「きょうは売れることももちろんなんですけど、初めてなので市場の方がたぶんたくさん来てくださると思うので、関係を深めていけたらなというふうに思います」

高知市卸売市場は現在の場所に移設してから50年以上が経過。高齢化やコロナ禍の影響で業者の撤退や廃業が相次ぎ、空きスペースが増加しています。

そこで高知商業高校のジビエ部が市場の活性化とジビエの普及を図ろうと13日、空きスペースを活用してジビエ商品の販売を初めて市場内で行いました。

販売するのは「土佐オールスター☆バーガー」香美市で駆除されたシカ肉のほか、土佐あかうしや四万十ポークなどを混ぜたミンチを使っています。13日は50個準備しました。

前田さん:「ありがとうございます」
おきゃくさん:「3つくれ」
前田さん:「1500円になります」

午前8時の開店と同時に人だかりが。5分後には行列ができていました。

購入した人:「きょうがオープンということでジビエバーガーを食べに来ました」
そして…

田村優介アナウンサー:
「ジビエ部が売ったハンバーガー、開店からわずか10分で売り切れとなってしまいました」

こちらの家族は最後の4個を買うことができました。

最後の購入客:
Qギリギリ買えましたね
「ギリギリ買えました。良かったです」
「前食べた時すごくおいしかったので買えて良かったです」
「空いているスペースを有効活用していってるので活性化につながっていいのかなとすごい思います」

高知商業高校ジビエ部 前田和珠 運営部長:
「今までどれだけ人が多いところで販売しても10分ってことはなかったので、早くても1時間はかかっていたのでこんなに早く売れるとは思ってなかったです」

この日の売り上げの一部はシカで被害を受けた森林保護にあてられるということです。一方、ジビエ部の販売スペースのそばに設けられたのは「イートインコーナー」です。

高知市が市場全体の活性化を狙い場内で買った商品を食べられる場所を設置しました。

田村優介アナウンサー:
「市場内に設けられたイートインコーナー。買った刺身などをすぐに食べられるようこちらにはしょうゆやわさび、小皿などが置かれています」

訪れた人は市場内で買った刺身などをごはんの上に乗せて新鮮な味を楽しんでいました。

高知市から:
「新鮮さがやっぱり違ってめちゃめちゃおいしいです」

安芸市から:
「ご飯をちょっと控えめにして来ました」
Qこのために
「このために!すごいイベントがおもしろそうやった。たのしい」

中には刺身を初めて食べる双子も。

高知市から:
「おいしかった」

高知市農林水産部 卸売市場市場課 西岡一徳 業務係長:
「普段の土曜日よりは人通りも多くて、普段よりは元気が出てきたかなと思っております。買ってすぐここで食べられるようにというリクエストもありますので、今後も続けていきたいと思っております」

イートインコーナーの設置と高知商業高校ジビエ部の商品販売は月1回程度を予定していて、次回は5月11日に行われます。

高知さんさんテレビ
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