大阪・関西万博まであと1年となりました。
世界中の技術や文明が集まる国際的なイベントとして注目される一方、各国のパビリオン建設の遅れや建設費のコスト増額への批判が出ています。
こうしたなか、富山県内でも徐々に動きが出始めています。

来年4月13日から半年間、開催される予定の大阪・関西万博。
大阪・夢洲の万博会場では、1周2キロのリング状の「大屋根」や各国のパビリオンの建設が進められています。

開催まで1年となっ今月13日、富山駅に到着したのは、万博の公式キャラクター、「ミャクミャク」がラッピングされた新幹線車両。
万博の機運を高めようとJR西日本グループが企画したもので、改札前にはパネルも設置されました。

今回の万博で、富山県は、成長戦略のビジョンとして掲げる「ウェルビーイング」を国内外にPRしたい考えです。

万博では、地球規模の課題の解決に向けて知識を持ち寄る取り組み「テーマウィーク」が開かれる予定で、8つあるテーマのうちの1つが「健康とウェルビーイング」。
県は、このテーマに出展し、ウェルビーイングの基盤になっている豊かな自然や食文化などを発信したいとしています。

*富山県成長戦略室 島田太樹課長
「世界の人々と様々な分野でつながる絶好の機会だと思い、この万博を機に富山県の成長戦略のビジョンである”幸せ人口1000万人~ウェルビーイング先進地域、富山~”をさらに推進していきたい」

一方、南砺市は、1991年から開催している世界の音楽の祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」で用いられる打楽器「スティール・ドラム」発祥の国「トリニダード・トバゴ」と、さらに交流人口を拡大させたいと万博テーマ事業プロデューサーと連携し音楽を通じた文化交流を行う予定です。

万博の目玉のひとつが「空飛ぶクルマ」の実演。
実際に、会場で移動手段として使用される予定です。

その「空飛ぶクルマ」が今月23日に開幕するとなみチューリップフェアの会場で展示されます。
フェアでは、実際に空は飛びませんが、実物を目にすることができ、関係者の間では万博ムードの高まりに期待しています。
(5月3日から5日、となみチューリップフェアの会場、砺波市美術館前で展示)

*HIYOSHIDESIGN 石村忠美社長
「空飛ぶクルマは未来の乗り物になる。18歳以下は無料でコックピットに搭乗できるので、ぜひ未来の乗り物に触れていただきたい」

万博を巡っては、開催まで間に合わないとの指摘が出ているパビリオン建設、建設費の大幅な上振れに批判も出ています。
大阪・関西万博は、大阪の夢洲で来年4月13日に開幕、10月13日まで開かれます。

富山テレビ
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