東京・中央区にある日本橋高島屋で11日、1040万円の純金の茶碗(ちゃわん)が盗まれた事件。
その後の調べで、持ち去った男の足取りが少しずつ明らかになってきた。
茶碗をリュックに入れる男の姿が防犯カメラに
事件の現場となったのは、10日から高島屋の8階で催されている「大黄金展」。
この記事の画像(21枚)金の工芸品、約1000点以上が展示・販売されていた。
盗まれたのは、そのうちの1つである純金製(24K)の“抹茶茶碗”。
1040万円で販売されていた。
男はどのようにして、純金茶碗を盗み出したのか。
男が催事場に現れたのは、11日の午前11時30分ごろ。
その10分後、男は茶碗をプラスチック製のケースから取り出すと、持っていたリュックに入れて持ち去った。
そして20分ほどがたった正午ごろ、店員が純金茶碗がないことに気づき、防犯カメラの映像を確認したところ、リュックに茶碗を入れて持ち去る男の姿が映っていたため、110番通報した。
男は地下鉄で逃走か
催事場をあとにした男の行動も明らかになった。
男が高島屋を出たのは、午後0時10分ごろ。
犯行後、30分ほど百貨店内をうろついていたという。
男は店を出たあと、昼間は多くの人が行き交う大通りを駅に向かって歩いていき、地下鉄に乗ったとみられている。
高島屋が会見「警備十分でなかった」
金の価格が高騰する中で盗まれた純金茶碗。
警備態勢などに問題はなかったのか。
高島屋は、午後5時過ぎからの決算会見の中で、茶碗の盗難事件について説明した。
高島屋・横山和久専務:
商品が身近に触れられる展開に対して、アクリルケースに鍵の施錠機能がないこと。やはり、販売・警備の態勢が十分とはいえなかったことが問題点だというふうにとらえております。
今回の事件を受け、警備員の増員や防犯カメラを増設するなど対策を講じたことを明らかにした。
(「イット!」4月12日放送より)
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