能登半島地震の影響で海底が隆起した輪島市の港。漁の再開に向け、地元の海女や漁師が12日、海に潜り影響を調査しました。
今回の地震で能登半島の外浦の海岸は、最大で4メートルほど隆起。このため輪島港では、船底が海底につくなどし漁が行えない状況が続いています。そこで地元の海女や漁師などは、海底隆起による魚介類への影響調査を先月下旬から始めました。12日は初めて海に潜り、海中の状況を調べました。
海女:
「サザエ、アワビが生きているのかと隆起した場所がかなりひどいと言っていたのでそれはかなり不安。久しぶりに潜るので楽しみ」
リポート:
「海藻やサザエなど海の中の生息状況を確認するため海女さんたちが海の中へ入って行きます」
12日は約15人が、3メートルほど潜りワカメやサザエなどの成育状況を確認しました。
調査員:
「これはワカメ これもワカメ」
海の中ではこれから旬を迎えるワカメのほか、ウニやサザエが生きた状態で確認出来たそうです。
調査員:
「隆起が悪いことばかりじゃなくて海藻にとっては光が新しいところにあたるようになるので新しいワカメの漁場ができるかなという希望もちょっとありそうです。」
輪島港では、港内の土砂を取り除く工事が2月から進められていますが、完了のめどはまだ立っていません。