新型コロナウイルスへの医療上の対応が4月から大きく変わっています。ワクチン接種に自己負担が発生するほか、治療にかかる薬代の自己負担も大きくなっています。

新型コロナウイルスの感染者数は、4月7日までの1週間で指定した1医療機関あたりの感染者数が5.55人と、前の週から減少しています。

変異を繰り返す新型コロナウイルス。現在、見られる症状について、新潟市の鈴木内科小児科医院の鈴木紀夫医師は…

【鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 医師】
「発熱が一番メインだが、それに伴ってのどの痛み・せき・鼻水とかいわゆる感冒様(風邪)症状を伴っているというのが今の症状。一つ違うことは、今の新型コロナウイルスの感染症が起こっても、まず肺炎になることはほとんどないと言われている」

鈴木医師は現在、新型コロナの患者には主に抗生物質と風邪症状を抑える薬を処方しているということですが、がん治療をしている人や80歳以上の人などには新型コロナの治療薬が有効だとしています。

その新型コロナの治療薬については、4月から自己負担額が大きく変わりました。

5日分の薬が処方される場合、3月末までは上限が9000円でしたが、4月からはゾコーバで約1万6000円、ラゲブリオは約2万8000円、パキロビッドでは約3万円の自己負担となります。

【鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 医師】
「気軽に出せる薬ではなくなったと言える」

また、ワクチンについては、これまで国の「特例臨時接種」でしたが、4月からインフルエンザと同じ「定期接種」の位置づけに。

秋から冬にかけて行われる定期接種の対象者は65歳以上の高齢者と60歳~64歳の重症化リスクの高い人で、厚労省は接種の自己負担額を7000円程度になると示しています。

一方で鈴木医師は「今後、新型コロナの流行が下火になり、他の感染症が流行する」と話します。

【鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 医師】
「今はむしろ、アデノウイルス溶連菌・インフルエンザ・ヒトメタニューモウイルス、春に流行る感染ウイルスがこれから保育園で、春の風邪がわっと増えてくる。今度こそ増えると思う。今年入園する子たちは、いわゆる春の風邪の洗礼を受けるのではないか」

NST新潟総合テレビ
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