元通訳・水原一平氏の違法賭博疑惑について、大谷翔平選手が捜査当局の事情聴取を受けていたと地元メディアが報じた。

アメリカのニューヨーク・タイムズ電子版は10日、3人の関係者の話などとして、水原氏の最新の捜査状況についての記事を掲載した。

大谷選手の被害金額や水原氏が金を盗んだ手法について、「検察当局が新たな証拠をつかんだ」と報じている。

新たな証拠により、水原氏が当初報道された450万ドル(日本円で6億8000万円)を超える金額を大谷選手から盗んでいた可能性が浮上。

さらに水原氏が、大谷選手の銀行口座の設定を変更し、送金の通知などが大谷選手のもとに届かないようにできたとする証拠をつかんだとみられるとも報じている。

そして、捜査当局はすでに、自身の関与はないとした大谷選手本人にも接触したと報じた。

一方、韓国で行われた開幕戦直後に解雇されてから行方がわからなくなっていた水原氏。

記事では、水原氏は韓国からアメリカ・カリフォルニアに帰国。
飛行機を降りたところで警察当局に呼び止められたが、逮捕はされていないとしている。

また、水原氏が司法取引に応じ、「容疑を認める方向で交渉中」などと報じ、「捜査終結が急速に近づいている」としている。

違法賭博疑惑をめぐる突然の展開に、現地のファンも「オオタニは潔白だった」、「私の史上最高のスーパースターは罪を犯さない」などとSNSで反応。

またスポーツ専門チャンネルのESPNも新たな記事を掲載し、捜査にくわしい関係者の話として、「オオタニの主張は正確だった」と報じるなど事態は急展開している。