フランスでテロ警戒が高まっている中、7月から始まるオリンピックの大会組織委員会は、警備体制に問題はないとの見方を示した。
パリオリンピック開幕までまもなく100日となるのを前に、大会組織委員会は10日会見を開き、準備状況について公表した。
パリでは、10日夜のサッカーの試合でイスラム国によるテロ予告が出されるなど、警戒が高まっているが、トニー・エスタンゲ組織委員会会長は、「オリンピックの安全は確保できると確信している」と話した。
トニー・エスタンゲ組織委員会会長「治安当局は、安全を保障するためのすべての手段を強化すると決めました」「安全性と警備については、これまでにないシステムが導入されます」
オリンピック期間中は、監視カメラが増設されるほか、1日あたり約3万人の警察や憲兵隊が投入される予定。
また、トライアスロンなどの会場になっているセーヌ川の水質汚染問題について、エスタンゲ会長は、水質は改善されてきているとしつつも、場合によっては競技を延期する準備もあるとしている。