デジタル技術を駆使して労働環境を改善したことが評価され、国の大会で準優勝を果たした鹿児島県鹿屋市の社会福祉法人が10日、塩田知事を表敬訪問しました。

塩田知事を訪問したのは、鹿屋市の社会福祉法人恵仁会の理事長ら5人です。

恵仁会はデジタル技術を使って介護業務を改善したとして2023年、デジタルの活用事例を審査する国の「Digi田甲子園(デジでんこうしえん)」の審査委員会選考枠で準優勝に選ばれました。

恵仁会の池田志保子理事長が「咲きを見据えた賞を頂いたと思う」と話したのに対し、塩田知事は「皆さん参考にしながら広がっていくとよい」と述べました。

恵仁会が運営する特別養護老人ホームでは、利用者のベッドにセンサーを設置し、タブレットで睡眠時間を把握しています。

これにより、職員は夜間の見回り時間が減少したほか、利用者も職員の見回りの音などで起きることが少なくなったということです。

また、稟議(りんぎ)書をペーパーレス化したことで、上司の承認のために鹿屋市内の25の事業所間を行き来することがなくなり、移動時間や人件費などの削減も実現したということです。

社会福祉法人恵仁会 統合リスク管理室・中村朋仁室長
「ケアを維持するために無駄な部分を効率化し、ケアに充てる時間を創出するのが一番の目的。一番は利用者。利用している家族は安心してもらえれば」

社会福祉法人恵仁会・池田志保子理事長
「睡眠状況はこうだというのをきちんと家族に理解してもらい、これなら安心だと、同意を得たことも過去には何度かあった。一緒になって戦っていきたい」

鹿児島テレビ
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