国賓として訪米している岸田首相は、晩餐会のあと日米首脳会談に臨む。そこで注目されているのが「AUKUS(オーカス)」だ。
「AUKUS」はオーストラリア、イギリス、アメリカの3カ国によって2021年に創設された安全保障の枠組み。アメリカは、インド太平洋エリアでの中国の脅威に危機感を感じていて、安全保障の新たな枠組みが必要になっている。
そこで、日本への協力を求めているという。
南シナ海では、3月に中国海警局の船がフィリピンの船に放水したほか、双方の船が衝突するなどした。また台湾周辺では、中国が軍事演習を行うなど、中国の脅威ともとれる動きが相次いでいる。
「AUKUS」は、第1の柱として「オーストラリアへの原子力潜水艦の配備」、第2の柱として「AI・人工知能などの先端技術を共同開発する」という2つの柱で構成されている。
そして2つ目の柱について、AUKUSの3カ国が共同声明で、日本に対して、「日本の強みと緊密な防衛パートナーシップを認識し、先端の技術分野で日本との協力を検討している」と明らかにしている。
今回の日米首脳会談でこういった内容も話し合われるのか、注目の日米首脳会談は、日本時間11日午前0時ごろから行われる予定。