地域の魅力を全国に発信しようと、2025年夏の公開を目指して倉敷市出身の映画監督が地元を舞台にした映画を製作することになり、4月10日、記者発表が行われました。

(映画「蔵のある街」 平松恵美子監督)
「今の町の姿は永遠ではないと思うと、この美しい町を映像として作品に撮っておきたいという思いを非常に強くしている」

製作発表が行われた映画「蔵のある街」は、倉敷市の美観地区で花火をあげようと奮闘する高校生を中心とした物語です。地元の有志で作る実行委員会がふるさとの魅力を伝えようと2023年、長さ20分ほどのパイロット版を作り、試写会を開くなど本編製作に向け活動してきました。

脚本・監督は、山田洋次監督のもとで助監督などを務めた倉敷市出身の平松恵美子さんです。10日の会見では、倉敷市出身の俳優、MEGUMIさんや前野朋哉さん、そしてベテラン俳優の橋爪功さんの出演などが発表されました。

(平松恵美子監督)
「倉敷はものすごく豊か、山あり海あり畑あり町あり、正直いってすごく(撮影場所の)選定に困ると思う。倉敷はどこを撮っても絵になる町、絵にしたい町だと思っている」

実行委員会では、製作費を約7000万円と見込んでいて、市の企業版ふるさと納税を活用したり、一般から協賛金を集めることにしています。

映画「蔵のある街」は、今後地元で出演者のオーディションを行い、2024年7月から8月にかけてすべて市内で撮影、2025年夏の公開を予定しています。

岡山放送
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