上皇ご夫妻は10日、結婚から65年となる「ブルースターサファイア婚」を迎えられた。
このニュースについて、フジテレビ社会部・宮崎千歳宮内庁キャップがくわしくお伝えする。
上皇ご夫妻は4月10日、1959年のご結婚から65年の「ブルースターサファイア婚」を迎えられた。
側近によると、「おふたりそろって、健やかに、生活に一定のリズムを保ち、時折アクセントをつけながらルーティンを大切にされている」という。
そのルーティンというのが、毎朝同じ時間に起き、食事も同じ時間、就寝も同じ時間。
さらに、毎朝一緒に1冊の本を音読されている。
おふたり一緒の音読は何十年も前から続けられていて、パスカルの「パンセ」などの本を音読されているという。
また、尋常高等小学校の国語の教科書を読んでいる映像がある。
小学生のころに上皇さまが使っていた教科書を今も大切にされていて、相手の声に耳を傾け合う、静かな朝のひと時というのが日課になっているそう。
こうして、いつもご一緒でお互いを気遣われている上皇ご夫妻。
2023年の5月に京都を訪問されたときの映像では、お寺の階段で美智子さまがバランスを崩されて、上皇さまが手をギュッとつかんで支えられている。
このように上皇さまは、美智子さまのことを常に気遣い、時々「大丈夫?」と声をかけられているという。
以前は美智子さまが上皇さまの腕に手を添えられる形だったが、ここ数年の写真では、ギュッと手を握り合っているのがわかる。
とっさの時に力が入りやすいからと思われるが、側近によると、こうしたご様子は外だけではなく、お住まいの中でも、転ばないようにいつも手を取り合われているという。
いつも近くで一番寄り添い、お互いを大切に思ってこられた65年間の信頼の絆が感じられる。
退位されてから、まもなく5年たつが、社会の出来事に関心を寄せて、人々のことを思う気持ちは変わらないという。
── 夫婦円満の秘訣(ひけつ)はある?
以前、ある側近から、「上皇さまが一番うれしそうなのは、美智子さまが楽しそうなとき」だと聞いたことがある。
2014年の葉山御用邸の映像では、地元の人たちと美智子さまが楽しそうに会話されているのを、上皇さまがお隣で、本当に穏やかにニコニコと見守られている。
民間から初めて皇太子妃になられて、また天皇となった上皇さまの大変なご苦労を一緒に支えてこられたからこその深い愛情というのが感じられる。
相手の喜びをわが喜びとして、本当に心から大切に思いながら、これからも穏やかな1日1日を送っていかれるのではないだろうか。