全国の書店員が選ぶ「2024年本屋大賞」の受賞作が4月10日に発表され、滋賀県在住の作家、宮島未奈さんの作品、「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社)が大賞に選ばれました。

宮島さんのこの作品は岡山市が地元出身の児童文学作家で岡山市の名誉市民、故・坪田譲治を顕彰するために制定した「坪田譲治文学賞」の2024年の受賞作品でした。

この作品は、主人公の成瀬あかりがテレビ放送の中継に映るため、閉店を控えたデパートに通ったり、M1グランプリに挑むなど、全力で我が道を突き進む少女の出来事を描いたものです。

2024年の坪田譲治文学賞は100作品が候補に挙がり、予備選考を通過した6点から選考委員を務める作家の五木寛之さん、阿川佐和子さんらが審査していました。

宮島さんの本屋大賞受賞について、岡山市スポーツ文化部文化振興課の熊代健一課長は「宮島さんの認知度も上がっていく。われわれとしてもありがたい。」とコメントしています。

岡山放送
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