老朽化が進む北海道立近代美術館について、検討されているリニューアル案の概要が分かりました。

 北海道教育委員会は近代美術館のリニューアルについて「改修」「新築」「移転」の3案をとりまとめ、2023年に外部のコンサルタント会社に対し想定される費用や休館期間などの調査を依頼しました。

 3月までにその結果がまとまりました。

 教育委員会によりますと

 建物を改修する案は、作品を保管する「収蔵庫」を増築することで展示スペースなどを拡大し、費用は75~95億円で休館は2年と試算されています。

 同じ場所に建て替える案は、建物を取り壊して新しいデザインを採用することで、展示スペースの規模や配置の自由度も高まるとしていて、費用は165~200億円、休館は4年です。

 移転して新築する案は、近くの知事公邸の跡地を活用することで費用を150~185億円に抑え、休館も1年に短縮されます。

 教育委員会は、概要について5月に道議会に説明することにしていて意見を聞いたうえで、2024年度中に3案から一つに絞り込む方針です。

北海道文化放送
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