子どもたちが、自由に最新のデジタル技術を体験できる施設が9日、島根県雲南市にオープンしました。目指すのは、デジタルに触れられる「第3の居場所」。家庭でも学校でもない子どもたちの心の拠り所を提供します。

村上遥アナウンサー
「こちらではこのようにドローンを飛ばすなど、様々な最新デジタル機器を体験することが出来るんです」

ゴーグルをつけてVR・仮想現実の世界を体験…パソコンを使ってオリジナルの曲作りにも挑戦できます。雲南市に9日にオープンした「ピコテラス」。施設には、パソコンやタブレットのほか、ドローンや3Dプリンターなど最先端のデジタル機器を用意。10歳から18歳までの子どもたちが、好きな時間にやって来て、無料で自由に最新のデジタル技術に触れることができます。雲南市の一般社団法人・エンターが開設しました。

一般社団法人エンター・杉村 卓哉代表
「デジタルやテクノロジーを使って学びたい人がここに来て、図書館のように機材を使ってもらう」

アメリカなど海外で広がる「コンピュータークラブハウス」と呼ばれるコミュニティ施設をお手本にしました。初日は、市内の小学生や高校生が参加してワークショップが開かれ、子どもたちがパソコンを使ってオリジナルTシャツづくりに挑戦。
自由な発想でデザインを考え、すぐに印刷し、30分ほどで完成しました。

参加した小学生
「意外と簡単でした。いろいろなことができるので楽しくて良い」

中には、高性能パソコンを使ってゲームを自作する小学生もいました。

参加した小学生
「ハイスペックだからやりたいことが全部できる。めっちゃ来たい」

一般社団法人エンター・杉村卓哉代表
「都会と地方のテクノロジーの格差をなくす。最新のテクノロジーを使ってアウトプットする力、想像力を身につけてほしい」

ピコテラスには、デジタルに詳しい大人が常駐し、子どもたちの自由な創造活動をサポートしますが、いわゆる塾や教室ではありません。

一般社団法人エンター・杉村卓哉代表
「”第3の居場所”としてなかなか学校に行きにくい子も来てもらって…」

デジタルに触れられる「第3の居場所」。不登校などの悩みを抱える子どもたちに、家庭でも学校でもない、心の拠り所も提供します。

一般社団法人エンター・杉村卓哉代表
「いろいろ想像とか、考えたことをちゃんと形にできるそういう場になってほしい」

子どもたちの自由な発想をデジタルの力で形に。新しいスタイルのデジタル体験施設からどのような人材が育つのか、ピコテラスのこれからに注目です。

TSKさんいん中央テレビ
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