福島県内で最後まで全町避難が続いていた双葉町に明るい動き。商業施設のオープンが「2025年春」と公表された。

双葉町・伊澤史朗町長:「町内に居住している皆さまの生活環境が大きく改善することに加え、町民の皆様の帰還促進、また新たな移住定住を促す一助となることを期待しております」

双葉町と「イオン東北」は、町役場前に開業する商業施設について完成予想図、そして「2025年春のオープン予定」を正式に公表した。

福島テレビ・安齋遥介記者:「新たにイオンが建設されるのは、JR双葉駅のすぐそば、さらには役場に隣接するこの場所です。震災後町内にできる初めてのスーパーマーケットということで、町民にとっても生活環境の向上が期待されます」

県内で最後まで全町避難が続いていた双葉町。約4年前に駅周辺の帰還困難区域などが、2022年8月には復興拠点の避難指示が解除されたが、居住人口は100人あまりにとどまっている。
町民の生活を支えるため、生鮮食品などの販売のほか、店内にイートインスペースを設け、「地域の憩いの場」を目指す。
イオン東北の辻雅信社長は「住民の希望のお店となるように、大きな希望になるように努力を重ねながら、地域の方々のシンボルになるようなお店を作っていけたらと考えております」と話した。

町では、残る帰還困難区域についても除染やインフラ整備を国費で行うエリアを拡大する方針。町民の要望を聞きながら、商業施設で取り扱う商品や営業時間を検討するとしている。

福島テレビ
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