2日の山陰地方は春本番の陽気となり、絶好のお花見日和となりました。見頃を迎えている山陰の桜の名所を一気に紹介する。
まず取材班が向かったのは雲南市。「さくら名所１００選」にも選ばれている人気スポットでは…。
安部 大地記者
「多くの人が集まるのは、雲南市木次町の斐伊川堤防沿いです。満開の桜並木が広がっています」
斐伊川堤防沿い約２キロに渡って続く桜並木は現在満開となっています。お花見をする家族連れに、外国人観光客の姿も…多くの人で賑わっていました。
花見客
「今１０か月です。きれいだから表情も豊かです」
また愛犬とともに特別な思いで花見に訪れた人も。
花見客
「去年くも膜下出血で入院していたんです。ここへ来たかったんです。毎年来る所に、また１年ぶりに来たいなって」
2日の最高気温は、雲南市掛合で今年最高となる２３．５℃。津和野では２５℃を超える夏日となりました。各地で４月中旬から５月下旬並みの暖かさとなり、まさにお花見日和となりました。
安部 大地記者
「満開の桜もきれいですが、花より団子という方も多いのではないでしょうか。こちらの和菓子店では、人気の桜餅の販売が好調だということです」
雲南市三刀屋町の和菓子の老舗「橘屋」です。
橘 康博代表
「売れ行きを見て売り切れれば、その都度焼き足します。１日３、４回焼きます」
この店の桜餅は、生地の小麦粉はもちろん、まわりに巻くオオシマザクラの葉まで材料は全て国産にこだわります。桜が開花してから多い日には１日１００パック以上が売れるといいます。
購入客
「みんなでおうちで食べようかなと」
Ｑ桜を見るのと桜餅食べるのどっちが好き？
「桜餅！！」
この店では、雲南市でこれから見頃を迎える黄緑色の桜「御衣黄」にちなみ２色の桜餅を販売しています。
橘 康博代表
「雲南ならではの２度のお花見ができるということで、花より団子ではないですけどお菓子でも味わっていただければ」
一方こちらは、見事な一本桜。島根県邑南町日貫地区の「平原のしだれ桜」です。
樹齢約３５０年で、例年と比べて１週間ほど遅く、いま満開を迎えています。地区の象徴として地元の人が丁寧に手入れをしていて、町の天然記念物に指定されています。見頃は今週いっぱい続くということです。
こちらは妖怪の街に彩りを添えています。水木しげるロード近くを流れる大正川沿いのソメイヨシノ並木は、現在５部咲き。観光客を出迎えています。そして境港市の桜の名所・境台場公園も現在５部咲きで、ぽかぽか陽気につぼみがほころんでいました。家族連れが桜の下でお昼ご飯です。
花見客
「美味しいです」
「きれいです」
満開まであと少し。４月７日までライトアップされた夜桜も楽しむことができます。
